11日・原谷(日高町)ほ場で収穫祭


 北海道日高町の産品販売所「黒竹の里ぴかいち」が、人材派遣の(株)パソナに貸している原谷の農地で、11日午前10時30分から収穫祭を開く。同社員が福利厚生制度の一環として、試験的に9月から23アールの農地でダイコン、カブ、ソバなどを栽培。ぴかいち関係者が世話をして収穫時期を迎えた。遊休農地の解消や都市と農村の交流、企業には社員の福利厚生に役立つと期待されており、来年度から本格的実施を目指す。 収穫祭は同社の正社員20人、派遣社員30人、スタッフ8人などが参加し、ダイコンの収穫、水洗い、荷作りなどの農作業を体験する。昼食は、ぴかいちが用意した豚汁、おむすび、おでんなどを味わい、おでんには収穫したダイコンを使う。農作業に汗を流し、農村地域の景観を保全することで、社会貢献する喜びも体験する。 収穫祭終了後はA班(15人)が、ぴかいちの農産物加工所で漬け物、コンニャク作りを体験と試食。B班(35人)は、温泉館「みちしおの湯」に入り、海岸の散策、釣りなどを楽しむ。 ぴかいちとパソナは農地の利用で提携し、今年度は試験的に9月から実施した。ぴかいちが有料で土地を貸し出し、同社の社員が地元民と一緒に種まきなどを行う制度で、収穫までの管理もぴかいちが行った。 地元にとっては、ぴかいちや温泉館への誘客などの効果もあり、地域の活性化が期待できるため、好評なら来年度からは貸し出し面積を増やして、春から作付けを行う。

紀州新聞 - 2006/11/9