財部駅発の周遊旅いかが 曽於の有志が企画


鹿児島県曽於市財部のJR財部駅からもっと観光客を呼び込もうと、鹿児島県曽於市財部地区の有志が12月9日、「日豊・肥薩・吉都ぐるり一周鉄道ツアー」を計画、参加者を募集している。1両貸し切りで、1日かけて霧島をめぐる旅。「財部駅は曽於市の北の玄関口。ツアーを通じ新市の魅力ももっと知ってもらいたい」とアピールしている。
 企画したのは、1984年にJR財部駅が無人化されたのを機に、駅に再びにぎわいを呼び戻そうと、毎年、財部出身歌手を招くなどしてイベントを開催している「駅前イベント実行委員会」。だが現在、通学・通勤客を中心に1日120人程度の乗降客にとどまっているという。
 一方、鹿児島県曽於市は財部駅を“北の玄関口”と位置づけ、観光客誘致などのために周辺整備を検討中ということもあり、今回、JR財部駅を中心とした観光ルートを独自に立案することになった。
 ツアーは財部駅を午前7時半ごろ出発。隼人駅で日豊線から肥薩線に、小林駅で肥薩線から吉都線に乗り継ぎ、午後4時すぎに財部駅に帰ってくる。途中、吉松駅で温泉に入ったり、記念撮影なども行う。
 参加費は運賃と写真代込みで中学生以上3000円(小学生1500円、幼児無料)。昼食代や入浴料は含まれない。先着50人。駅前イベント実行委員会は「曽於市を軸とした観光周遊コースができれば」と期待している。曽於市企画課・荒武さん=0986(76)8802。