西武が市に無償譲渡 土地約200ヘクタールや宿泊施設も


埼玉県秩父市は一日、西武鉄道(本社・所沢市、後藤高志社長)が、同市と小鹿野町にまたがる「秩父ミューズパーク」に所有するレジャー施設「スポーツの森」の土地約二百ヘクタール、プールや宿泊施設などを同市に無償譲渡することで合意した、と発表した。持ち株会社による資産整理が進む同鉄道が、地方自治体に資産を無償譲渡するのは初めてという。同市は、広大な施設を活用して発展の起爆剤にする、と大きな期待を寄せている。 (村田秀雄)

 秩父ミューズパークは、通称長尾根丘陵にあり、広さ約三百七十五ヘクタール。県や地元自治体、民間の三者協力で整備、管理運営を行っている。一九九一年に西武鉄道の「スポーツの森」などがオープン、引き続き県施設の音楽堂などが完成した。

 今回無償譲渡されるのは、公園敷地の民間所有地のうち、西武鉄道が所有する約二百ヘクタール。これにコテージなど百二十六棟、総計約七千平方メートルが含まれる。

東京新聞 - 2006年12月1日