湯の街に風情もそえて積もる雪 野沢温泉で本格積雪


冬型の気圧配置が強まった3日、長野県内では下高井郡野沢温泉村や北安曇郡小谷村などで、この冬初めて本格的な積雪を観測した。長野地方気象台によると冬空は4日も続き、北西部では昼ごろに雪が降り、中南部でも所によっては雪のちらつく所がありそうだ。

 野沢温泉村は3日、場所によって10センチ以上の積雪に。観光客は、温泉街の道路であちこちに残る雪をよけながら散策していた。名古屋市から訪れた主婦(58)は「温泉には絶好の風情の季節になりましたね」とうれしそう。旅館経営の富井盛雄さん(71)は「昨年の豪雪のようになったら大変。順調な観光のため、この冬は適度に雪が降ってほしい」と願っていた。

 長野市などの平地でも一時小雪が舞った。同市や松本市のタイヤ販売店などは、スタッドレスタイヤへの履き替えを急ぐ客で混雑。松本市並柳のタイヤ販売店は、昼ごろには1?2時間待ちとなった。長野市檀田の販売店も1時約50台分の駐車場が満杯に。店員らは午後7時の閉店時刻を過ぎても、タイヤ交換の作業に追われていた。
信濃毎日新聞 - 2006年12月3日