十和田湖温泉スキー場は少雪で困った!


ウインタースポーツの季節が到来したが、県内は十二月初めの大雪以降まとまった降雪がなく、各地のスキー場では苦戦を強いられている。十六日にオープンを予定していた四スキー場のうち、一カ所は開業延期、三カ所は開業したものの滑走できず“開店休業”となっており、関係者は空を見上げ、ため息をついている。

 十六日にオープンするはずだったそうまロマントピアスキー場(弘前市)は、積雪が多い所でも約五センチしかなく、雪が積もるまで開業を延期することを決めた。「月曜日以降は雪が降るというので、待ちわびている」とスタッフ。また、岩木山百沢スキー場(同)と十和田湖温泉スキー場(十和田市)は、開業したものの少雪で滑走不能となっている。

 まかど温泉スキー場(野辺地町)は十六日にオープンしたが、斜面の所々で地面が顔をのぞかせているため、同日朝からのリフト運行を取りやめた。初日は、高校生数人が歩いて斜面を上がりスノーボードを楽しむくらいで、閑散としていた。

 一方、九日オープンしたモヤヒルズ(青森市)も十六日の積雪は三〇センチ。当面は午前九時から午後一時半まで、一部のゲレンデのみという変則スタイルで営業する。午後は斜面を整備し、地面がのぞいている部分に危険防止のポールを立てたり、雪を運んでいるが、関係者は「子どもたちのがっかりする顔は見たくない。何とか冬休みまでには積もってほしい」と祈りを込める。

 山スキーで有名な八甲田スキー場でも、十六日現在の積雪は昨年の半分の約七〇センチ。青森地方気象台によると、県内は十七日午後から次第に冬型の気圧配置となり、上空に強い寒気が流れ込むため、津軽・下北・上北は十八日にかけて大雪になる見込みだが、その後は最高気温がプラスの日が続くため、まとまった積雪が見込めるかどうかは微妙な状況だ。

<写真:雪がなく、滑走が不可能なそうまロマントピアスキー場>

北海道新聞 - 2006/12/18