洞爺湖温泉観光協会が、3カ国語別観光パンフ作製


洞爺湖温泉観光協会(若狭洋市会長)は22日までに、英語、中国語、韓国語で表記した新しい観光パンフレットを作った。同協会職員の阿部真澄さん(30)が3カ国語による説明文、地図、写真、構成など一切を手掛け、印刷を専門業者に発注。「外国の旅行者が必要とする情報、タクシー案内なども載せました」と便利さをアピールしている。
 道内有数の観光地、洞爺湖町洞爺湖温泉と洞爺湖周辺には毎年多くの外国人旅行者が訪れており、外国語版の観光パンフレットも備えられている。だが、これらは日本人向けの観光案内を英語や中国語などに翻訳したパンフレットで、日本文化への理解を前提に作られている。

 阿部さんが製作したパンフレットは、訪れた外国人が文化の違いにも戸惑わず、安心して観光できる「歩き方、楽しみ方ガイド」に仕上げた。英語、中国語、韓国語版ともA3判4つ折り。

 洞爺湖温泉の温泉、宿泊施設、飲食などを案内するマップ、洞爺湖周辺の観光スポット、夏観光、冬観光の楽しみ方が一目で分かる紹介コーナーも設けている。公共交通の案内のほか、タクシー利用による料金も掲載。各施設の連絡先、ホームページアドレスも載せている。

 阿部さんは「観光協会の窓口で毎日外国人旅行者と接し、皆さんが何を求め、どこを訪ねたいか分かるようになった。新しい観光パンフレットにはそうしたニーズに応える情報を盛り込んだ」と話している。




 英語版2万部、中国語版1万部、韓国語版1万部を印刷。同協会と洞爺湖周辺の各施設に置くほか、海外プロモーションの配布資料としても活用する。

【写真=英語、中国語、韓国語版の観光パンフレットを作った】 

室蘭民報 - 2006/12/23