スポーツジム競争し烈/健康ブーム 設立相次ぐ

健康ブームを反映して、那覇市の新都心地区から浦添市の国道58号と国道330号沿いに、スポーツクラブの設立が相次いでいる。健康づくりに関心の高い“団塊世代”の大量退職を間近に控え、利用者のニーズも多様化。各スポーツクラブとも独自の戦略を打ち出している。(嘉数よしの)
 今年七月、国道58号に近い浦添ショッピングセンター(浦添市城間)内に、全国に約八十店舗ある女性専用の「ビーライン」(泉治オーナー)が県内初進出。「一日の運動量として有酸素、無酸素運動を組み合わせたメニューを三十分こなせばよい」という気軽さが人気だ。

 同市牧港には十一月十一日、県内大手スポーツクラブがオープンした。既存の施設も新たなトレーニングメニューを提案するなど、それぞれ工夫を凝らす。

 那覇市天久の58号沿いにある「コナミスポーツクラブ沖縄」(小野智慶支店長)は、肥満率の高い県民にダイエットプログラムを提案。四?六週間かけて、インストラクターが食事や運動を総合的に指導する。

 那覇市と浦添市の330号沿いに向かい合う「スポーツパレスジスタス浦添」(古田和男社長)と「スポーツクラブ・イーズ」(新垣精也総支配人)。

 ジスタス浦添は天然温泉をプールに併設し、運動後の疲れを癒やす環境にこだわった。休館日が毎月一回であることも、幅広い年代を引きつけている。

 イーズは十月から、ヨガや妊婦向け水中運動など計三十二の講座を開講。一期四カ月で入会金は要らず、一回の受講料は約千円と価格を抑えた。

 那覇市内の施設に通う会社員の男性(48)=同市=は「平日は仕事があるので、夜遅くまでやっているところがいい」、女性専用施設に通い始めた主婦(60)=浦添市=は「運動が苦手で既存の施設は敷居が高かったが、女性だけなので気軽に通える。運動の習慣が身に付いた」と語った。

沖縄タイムス - 2006年12月3日