「花粉疎開ツアー」本格展開 JTB北海道が上士幌で毎年

 JTB北海道(札幌)は、道外のスギ花粉症の人を、スギのない十勝管内上士幌町に招く「花粉症疎開ツアー」を来春以降、毎年実施することを決めた。今春の実証ツアーが好評だったことから商業化できると判断した。七日には、東京都内でシンポジウムを開き、同町の竹中貢町長もパネリストとして出席、ツアーへの参加を呼びかける。

 同ツアーは二○○五年に同町が、○六年にはJTBが実験的に行い、計十八人が参加。特に○五年は十人の定員に二百七十六人の応募が殺到、上士幌の名前が一躍高まった。参加者は花粉のない土地に来たことで体調に加え、精神的な面でも大きなリフレッシュ効果を得たという。

 JTB北海道は来年三月二十三?二十六日に三泊四日の日程でツアーを実施。ツアー料金は未定だが、定員は二十人で、同町糠平温泉での森林浴、専門医による問診などを組み合わせて相乗効果を狙う。

 都内のシンポジウムでは竹中町長が上士幌町でのツアーの詳細や、こうした取り組みを通しての交流や観光の可能性などを語る。


北海道新聞 - 2006/12/7