昼神温泉で雪室に初挑戦 野菜や地酒をおいしく貯蔵

 昼神温泉で知られる長野県阿智村と地元住民などでつくる「昼神まちづくり委員会」は今冬、雪の中に農産物や地酒などを入れて貯蔵する「雪室」を村内2カ所に設ける。雪中貯蔵により食品のうま味が増すとされ、付加価値のある同温泉の新しい名物づくりが狙い。比較的雪の少ない南信地方では初めての取り組みという。
 雪室は、自然の雪を利用した貯蔵庫。食品を0−4度のチルド温度帯と70%前後の湿度で貯蔵して低温熟成させることが可能で、糖分やアミノ酸などのうま味成分を増す効果がある。
 設けるのは、中央自動車道恵那山トンネルに近いヘブンスそのはらスキー場近くと、標高1200メートルの浪合地区。スキー場近くには高さ2メートル、幅3メートル、長さ5メートルの木製の小屋を建て、浪合ではトラック用の小型コンテナを利用。ともに除雪した雪ですっぽり覆う。
 貯蔵するのは原則的に地元産品とし、白菜や大根など野菜のほか地酒、米、ソバ、漬物など。初めての取り組みとあって多くの種類を入れ、効果を確かめる。
 4月上旬ごろに貯蔵品を取り出し、温泉街のホテル・旅館の料理に利用してもらうほか、直売所などでも販売する。
 担当の村経済活性課は「環境に優しいクリーンなエネルギー利用にもなり、一石二鳥の効果が期待できる」。ただ、今冬は暖冬で本格的な降雪はほとんどなく、「早く降ってほしい」と待ち望んでいる。
中日新聞 - 2007年1月4日