有馬温泉に新規リゾート進出

有馬温泉はインターネット上でも温泉地として、もっとも人気がありますし、歴史的にも日本書紀にも記述されている温泉地なのですが、この有馬温泉に新しいリゾート施設の建設が計画されていて地元の観光関係者は「お客が取られてしまうのでは」とか「有馬温泉の活性化につながるのでは」と反応が様々です。

エクシブ有馬離宮ひとつは、有馬温泉駅から徒歩7分の絶好の立地に、地上8階地下5階客室175室のリゾートホテル「エクシブ有馬離宮」の建設が11月から始まった。エクシブ有馬離宮は、名古屋のリゾートトラストが運営する延べ床面積は約4万4000平方メートルで、総事業費は237億円をかけて、これまでの有馬にはあまりなかった会員制リゾートというシステムで「自分だけの隠れ家で楽しさをつくり出す」というコンセプトで始められています。
施設内には、日本料理レストラン、中国料理レストラン、イタリア料理レストラン、バー、スパ、トリートメントサロン、ロビーラウンジ、コンベンションホール、ミュージックルーム、プレイルーム、ショップが完備されるそうです。ちなみに価格はタイプによって3700万円から550万円まであります。開業は2010年9月の予定になっています。

さらに高級リゾートマンション「エクスモンド有馬」は、東急不動産が建設中で完成は来年3月です。「エクスモンド有馬」は有馬温泉の特徴である赤茶色の「金泉」を引き込んだ露天風呂や大浴場などを備えるそうで、家族で使える家族風呂も予約制で設置し、こちらも週末の隠れ家を演出しますとアピールしています。

有馬温泉は旅館やホテルは29軒で、他に会員制ホテルが5軒、企業や団体などの保養所が14カ所あり、ここ20年ほどはあまり変化のない温泉地でしたが、こうした新規参入に、既存の旅館やホテルは危機感を募らせています。観光地としては活性化になると歓迎ムードです。