原油から作ったのに「温泉湯の花」

群馬県・草津温泉の土産品販売業者らが、原油から生産された硫黄などを混ぜた入浴剤を、温泉成分が沈殿した「湯の花」であるかのように表示・販売していたことがわかり、公正取引委員会は14日、景品表示法違反(優良誤認)で4業者に排除命令を出すとともに、6業者を注意した。

 また、神奈川県・箱根温泉で同種の問題表示をしていた3業者を注意した。

 排除命令を受けたのは、草津温泉地区の土産品販売「湯本物産」「笹乃屋」「さつき物産」と「ホテル一井」で、硫黄と炭酸カルシウムを混ぜた入浴剤の包装袋に「天下の名湯 草津温泉湯の花」などと表示し、約500円で販売。年間で計約3000万円を売り上げていた。

 同地区の湯の花は、草津町が県から借りている中心地の湯畑で採取され、単価1500円で年間約5000個が販売されている。

 湯本物産など4業者は公取委に対し、「湯の花は観光客の需要があるが、採れる量が限られているので、作るようになった」などと説明したという。

旅ゅーん! - 2006年12月14日